Dave Grohl – Play (Official Video)


スタジオ内にたくさんの楽器が置かれた美しい光景は、
玩具店のようにワクワクする。 そこに自由に出入りができて、1日中いても飽きない。 おれはまるでプレイグラウンドにいる小さな子どものようにはしゃぐ。 ミュージシャンは常に、
次なる挑戦を追いかける職業だ。 出来栄えに満足することも、 自分の楽器を完全に習得できたと感じることも決してない。 そこには常に迷いがあり、挑戦があり、謎がある。 たとえ、どんな些細なきっかけでこの世界に入ったとしても、 一度引き込まれてしまえばもう抜け出すことはできない。 ある日、たくさんの子どもたちがその答えを掴もうともがき、
努力する光景を目にした。 ダッダッダ、ダダダダ。 これをずっと繰り返してみて。 そのプロセスを目の当たりにして多大なインスピレーションを受けた。 音楽は一生涯かけて挑む課題だ。 つまり、本当の意味で完全に習得できる日は決して訪れない。 ジョン・ミゼンコだ。 ジョイン・ザ・バンドのオーナーをしている。 ここは20年前に始めた。 もともとギターを教えていたのだけど、 自分の子どもたちが「一緒にやってみたい」と言い出したからだ。 1、2。 1、2、3、4。 娘たちが楽器を習い始め、レッスンに通い出すようになると、おれ自身も同じくらいの年の頃、何かを掴もうとして試行錯誤を繰り返していたことを思い出す。 子どもたちが上達していくのを見ているのはとてもワクワクするよ。 もちろんあんまり上達しない子もいるが、それも音楽を習得するプロセスの一部で、どんなものでも習得するにはそこを避けては通れない。 上手くいかないときもあるが、大事なのはそれを経験すること。 ライヴがひどい出来だったら、そのことについて話し合う。 失敗から何を学んだか、次はどうしたら上手くいくだろうかって。 子どもはちゃんと考えるんだ。 ギターを手に取って、なんとか音を出してみようともがく。 椅子に座って、自分の力でなんとかしようと考える。 そして友達と演奏するんだ。 そのプロセスは個々に起こるものだが、バンドでも同じことが言える。 どう?楽しいかい? もちろんよ。 楽器は思った以上に難しい? 本当に難しいわ。 努力しないと上達しないから。 実際に練習を続けていたら少し上達してきた。 上手く楽器を弾けるようになるには情熱とやる気も必要。 これは成長するプロセスの一部だと思っているの、
ミュージシャンとしてね。 新しいことを取り入れて、
もっと自分にいろいろな挑戦をさせる。 今よりももっと上手くなるために。 真剣に音楽と向き合い、
格闘する子どもたちにすごく刺激を受けた。 おれでさえ未だに格闘する毎日だ。 今回のプロジェクトは「まだやったことがないことに挑戦してみたい」
という純粋な思いから生まれた。 今のところ、頭からもう一度流してくれ。 了解。 今回挑戦するのは、
自分ひとりですべての楽器をレコーディングするだけではない。 23分間という長時間の演奏にも挑戦してみる。 頭からそれぞれワンテイクで録って、
さまざまな楽器を演奏する。 今までやったことがないことだから、 正直上手くいくかわからない。 ドラムは、まずはあのドラムセットで演奏する。 演奏の手を止めずにあそこのドラムセットの間を通る。 あの青いやつ、あれは演奏しづらい。 すごく狭くて座るのがつらくて乳搾りをしているような感じになる。 で、そのあとはあっちに移る。 デイヴ、アクション。 ちくしょう、違う。 もう一度。 もっと上手くできる。 いいと思うけど。 録り直しだ。 本気で言ってるのか。 昔の自分に負けるわけにいかないからな。 うちの学校は音楽にはノータッチ。 ロックとかも全部無視。 それにはちょっと不満もあったけど、 このスタジオに通っている間は学校も家も宿題もすべて忘れることができる。 ここでは音楽だけに集中できるんだ。 今度はそこから登場して、椅子に座って、
最初のドラムの音を待つことにしよう。 一旦止めてくれ。 1、2、最初の音はここ。 最近の学校はあまり音楽を推奨していない。 学校で、授業中にぼーっとしていると、
机に置いた指が自然と動いちゃうの。 どの弦がどこにあるのか忘れないようにして
机の上で弾いてみる。 するとみんなに「指で何やってるの」
って聞かれちゃうから「別に」って。(笑) 最後には、この中のどれかひとつの楽器でもいいから
上手く弾けるようになりたい。 よし、頭から通してやる。 朝スタジオに入ってきたら、ベースソロに移ろう。 演奏時間は くそったれ! 20分間だった。 このやろう! ちくしょう。 もう一度。 決して諦めない。 なぜなら自分の力を信じているからだ。 ああ、くそったれ! スタジオにいる全員に申し訳ない気持ちになった。 今のよかった。 もう1回。 もっと上手くできるはずなんだ。 わかってる。きみならできるよ。 くそ。 曲を聞いて、 そのとおり弾こうとして、 上手くいかなくて、もう一度頭から弾いて、 上手くいかなくて、もう一度、もう一度って。 イラつくけど嫌いじゃない。 ミュージシャンとして「オーケー、じゃあ次に行こう」
って納得するまでは進めない。 ちくしょう、このやろう! すまない。 これが本当に最後だ! キーボートのレコーディングには6時間かかった。 ちくしょう、手汗が。 失礼。 ピアノを習っておけばよかった。 悪い。すまない。 ん。 だいじょうぶよ。 テスト勉強しているときとか、 そのときにやっていることの手を一度止めて、
テスト勉強も宿題もやるのを止めて、 学校の図書館や社会の教室にいても、
机をピアノに見立てて指を動かしてしまうときがあるの。 ストップ。 オーケー。 少しパーカッションを変えよう。 トイレにも行ってくる。 使用した楽器の中には今回はじめて触れるものもあった。 パーカッションエリアの椅子に腰掛けて、
細々した楽器を鳴らしたり、
振ったりするのは自分の本来の音楽性とは相反する。 でも実際に挑戦して、20分間の演奏を行ってみると、 快感だった。 Yeah! スティックが折れたぜ! 箸みたいにポキンってさ。(笑) 演奏するのは好きよ、ええ。 気持ちが落ち着くし、幸せな気持ちになれる。 特にミドルスクールにいるときはね。 ミドルスクールって最悪だから、あはは。 そういうストレスとか、カオスな日常から生き延びて家に戻ってきて、 その日の残りの時間をどう使おうかと思ったとき、 すぐにピアノを弾きたいと思うの。 ストレッチをしたくなる、 指の。(笑) そういうことがあるのはとても素敵なことだと思うわ。 これまで数多くの人に「一体なぜこのようなことに挑戦するのか」と尋ねられた。 正直、自分でもわからない。 でも1日が終わるとき、
世界は演奏すべきものに溢れているんだ。

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